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阿波番茶と土佐の碁石茶

四国には変わったお茶の製法がいくつも伝わっています。なかでも早くから注目をあつめていたのは、土佐の碁石茶です。これは茶葉を蒸してから床に積んで筵で覆って発酵させ、さらに桶に詰め込んで重しを載せて再度発酵させ、3cmほどに切って天日干しします。ちょうど碁石のような形をしているところから、碁石茶と呼ばれています。

 

 

 また徳島県の相生町や上勝町(かみかつちょう)でつくられているのが阿波番茶です。夏の暑い盛りに茶葉を一枚残らずこき取り、それを煮てから揉み、桶に漬け込んで発酵させ、天日に干します。

 

 

碁石茶が主として瀬戸内海の島々に売られて茶粥になったのに対して、阿波番茶は普通のお茶のように飲まれます。このように、茶葉のもつ酵素のはたらきによらず、バクテリアによって発酵させた茶を後発酵茶といいますが、じつは阿波番茶と全く同じ製法の茶が、中国やタイの少数民族、さらにはミャンマー各地でつくられています。タイでミアン、ミャンマーでラペソー呼ばれる、漬物茶です。

 

 

 これらはそのまま食べるのですが、漬け込むところまでは全く同じ製法です。しかも、ミャンマーの場合、規格外品などを干して普通の茶として使う事もあり、結果として阿波番茶と全く同じものに成ります。

 

 

 遠い東南アジアと同じ製茶法がなぜ、四国にあるのか、地元では弘法大師が伝えたなどといっていますが、この不思議な一致は、日本の庶民の間に伝わった茶が、その製法や利用法などをふくめ、中国大陸、東南アジアと何らかの繋がりをもつものである事を示しています。